豪華絢爛 2017年博多祇園山笠を見に行こう

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博多の祭りといえば「博多祇園山笠」と「博多どんたく」が2大祭りとして全国的にも知られています。
博多祇園山笠は毎年7月の1日から15日まで行われ、豪華絢爛な「飾り山笠」と勇壮な「舁き山(かきやま)笠」が祭りのメインです。
国の重要無形民俗文化財に指定されており、正式には櫛田神社祇園例大祭といいます。
2週間と期間の長いお祭りですが見どころはやはり15日の早朝に行われる舁き山。
博多の男祭りを楽しむために是非ポイントを覚えておいてください。

この祭りでは「山」とか「山笠」といわれるいわゆる神輿が祭りのメインになり、山笠には飾って鑑賞するための「飾り山笠」と男たちが舁いて街中を疾走する「舁き山笠」があります。
「舁く」は、担ぐという意味で、博多祇園山笠独特の言い方です。

 

 

飾り山笠

10mから15mと巨大で祭りの開催中(7月1日~14日)に博多の各所で14基展示されています。
豪華絢爛な装飾が施され有名な大和絵などが表現されています。
飾り山笠には「表と見送り」という呼び方があり、櫛田神社を向いた方を「表」、その裏側を「見送り」と言います。
飾り山笠は博多人形師の方々がおよそ3か月かけて作ります。祭りの間はそれぞれの地域の顔になるわけですから絶対にいいものを作らなくてはなりません。相当のプレッシャーでしょうね。
飾り山笠は動くことはなく展示場で訪れる多くの観光客の目に留まることになります。
ここでも一つ博多祇園山笠ならではの作法があります。「山褒め」です。
地元の人が飾り山笠を見るときはまず「よか山ですね」と言うのが礼儀となっています。
山笠を作る人形師さんやかかわった方たちへのねぎらいの言葉となるでしょう。
博多の人でなければ標準語で褒めてあげて下さい(笑)
飾り山笠を全て鑑賞したい方は西鉄バス都心フリー1日乗車券を利用して全て回ることが出来ます。
また、夜には飾り山笠はライトアップされて違った迫力を味わえますよ。
14か所回るには2日はかかるとおもいます、それと飾り山笠は14日には崩されてしまうので気を付けてくださいね。


舁き山(かきやま)笠

飾り山笠が10m以上なのに対して舁き山笠は4.5mまでの大きさに制限されています。
昔は飾り山笠と舁き山笠は一つの山笠だったのですが、明治の近代化により町中に電線が張り巡らされたことで10m以上ある山笠が通れなくなってしまったのです。それによりできたのが舁き山笠ということです。
引き山笠のメインは15日の「追い山」。地域ごとの7つの山笠が早朝に博多の町を駆け抜けます。
まだ暗い時間帯にも関わらず臨時の電車やバスが出るほどの混雑で、メイン会場の櫛田神社は有料の桟敷席しか設置されないという人気です。
メイン会場を抜けて街中に出ると子供たちが混じる先走りに続き舁き山が疾風のごとく駆け抜けていきます。
この追い山は早朝6時には終わりという大変なお祭りなんです。しかし博多の町はこの日のために大変盛り上がるんですね。
追い山の前にも舁き山の見どころはたくさんあります。
 7月10日「流舁き」
 7月11日「朝山」
 7月11日「他流舁き」
 7月12日「追山ならし」
 7月13日「集団山見せ」
 7月14日「流舁き」


七流(ながれ)

博多祇園祭りでは7つの流ごとに山笠を舁くが、「流」とは江戸時代に区割りされていた旧町を束ねた組織の呼称とされている。

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山笠のスタイル

山笠の担ぎ手は水法被に締め込みというのが伝統ですが江戸時代までは締め込み一丁で行われていたそうです。
しかし現代では何かと不都合も多いため1898年に水法被の着用が義務付けられたそうでそす。
足元は地下足袋と脚絆。この祭りは男まつりのため女性の参加はできません。
小学生は先走りとして参加、中学生は後追い、高校生以上になると山舁きができるようになり、その証として赤手拭が手渡されます。
舁き山笠の周りでは勢い水といって担ぎ手たちに水をかけます、カメラを持って撮影する方は気を付けてくださいね。