毛越寺二十日夜祭

岩手県奥州平泉、その昔藤原氏が栄華を極めた地です、その平泉は毛越寺にておこなわれる新春の「毛越寺二十日夜祭」を知っていますか?
雪降る極寒の地で厄男たちが裸で松明を掲げて行われる勇壮な「火祭り」「献膳上り行列」は見ているだけで心が震えるお祭りですよ。

 

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毛越寺

平泉と言えば中尊寺が有名ですね、しかし毛越寺は藤原氏二代基衡(もとひら)から三代秀衡(ひでひら)の時代に数々の御堂や僧坊が建造され、一時は中尊寺をしのぐ規模であったと言います。
現在は庭園と平安時代に築かれた伽藍(がらん)が保存され、庭園と共に特別史跡・特別名勝の指定を受けています。
中尊寺と共に世界遺産に指定された毛越寺は慈覚大師円仁により開山されました。しかし藤原氏滅亡後、すべての建物が焼失してしまいました。

 

住所:岩手県西磐井郡平泉町字大沢58
アクセス
 電車:JR平泉駅から徒歩7分
 車 :東北自動車道平泉前沢ICより約10分
駐車場:330台 普通車1日300円 17時以降無料 
営業時間:8:30~17:00
定休日:年中無休
料金:大人500円 高校生300円 小中学生100円
公式サイトURL:http://www.motsuji.or.jp/

 

 

 

摩多羅神(またらじん)祭

正月14日から20日まで新春の祈祷である常行堂の摩多羅神(またらじん)祭が執り行われる。

 

献膳上り行列

結願の20日は二十日夜祭と称され、厄年の老若男女が平泉駅前から出発し、荒々しい太鼓と厄男らの声が町に響きます。
たいまつの明かりを先頭に常行堂まで練り歩き、宝前に大根や白菜などの供物をささげて、無病息災、家内安全を祈願する献膳上り行列が行われます。
行列が毛越寺山門をくぐると全ての松明に火が着けられ、行列は毛越寺常行堂へと到着します。

 

蘇民祭

献膳上り行列が常行堂へ到着する午後8時すぎ、蘇民将来(厄除けの神)の護符を袋に入れた蘇民袋の争奪が行われます。

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延年の舞

堂内では重要無形民俗文化財である「延年の舞」が0時過ぎまで奉納されます。
演じる寺僧に見物人が悪口を言うしきたりがあり、悪口がひどいほど豊作になると言われているそうで、日本三大悪口祭りに数えられています。

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日本三大悪口祭り

いどり祭り(石川)
摩多羅神祭(岩手県)
悪口まつり(栃木県)