西宮神社の十日戎 「今年こそは商売繁盛」と思うならえべっさんへお願いしてみよう!

関西の人にとっては「えべっさん」としてなじのある西宮神社ですが、全国的には「開門神事 福男選び」が毎年ニュースになることで有名ですね。

西宮神社は七福神の一人えびす様を祀り、全国のえびす宮3500の総本社としても有名です。

毎年1月9日から11日にかけて行われる十日戎(えびす)は初詣と並んで関西人の年の初めの行事となっており、えびす様にあやかって商売繁盛、家内安全・交通安全を祈願すお祭りです。

福の神であるえびす様は商売繁盛の神様、釣り竿と鯛を両手に持っていることから豊漁祈願として祀られています。

 

「年の初めのえべっさん、商売繁盛で笹持って来い」というフレーズは大変有名で、「笹を持って来れば商売繁昌させます」という意味になりますね。

 

 

 

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えびす宮総本社 西宮神社

住所:兵庫県西宮市社家町1-17

ホームページ:えびす宮総本社 西宮神社 公式サイト - 年中行事・祭典詳細

 

 

2019年の日程

1月9日(水) 宵えびす
 参拝時間:朝5時~夜24時
 
1月10日(木) 本えびす
 参拝時間:朝6時~夜24時

1月11日(金) 残り福
 参拝時間:朝5時~夜24時

 

 

 

交通アクセス

付近には駐車場が少ないため公共交通機関を利用することをお勧めします。
・阪神本線 西宮駅 えびす口から徒歩5分
・JR神戸線 さくら夙川駅  徒歩10分
・阪急神戸線 夙川駅    徒歩15分

 

混雑状況

最も混雑するのは1月10日の本えびすです。今年は10日が平日なので午後から会社関係の人出が多くなることが予想されます。

混雑ピーク時は本殿への入場が規制されることもあり、神社入り口から本殿参拝まで1時間以上かかります。

さらに福笹や縁起物などの購入はどこへ行っても込み合っているので気を付けてください。

時間に余裕がある方は宵えびす(1月9日)か最もすいている残り福(1月11日)の午前中に行かれることをお勧めします。

 

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開門神事 福男選び

毎年、全国ニュースとなる福男レースですが直接見に行く方は少ないとは思います。
この有名な福男選びは1月10日に行われます。

神社入口の赤門(表大門)から230m離れた本殿まで福男を競って大勢の男たちが走り抜けます。レース自体には1500人もの人たちが応募するそうですが、福男を狙える位置につけるのは抽選で選ばれた250人ほどです。毎年、抽選で決まったスタート位置と本殿までにある2つのカーブの駆け引き、そして何よりも足の速さで福男が決まります。

早朝6時にスタートし神主のもとにたどり着いた1番から3番までがその年の福男となるのです。

 

福男の起源は、鎌倉時代にえびす神の信者たちが誰よりも先に参拝しようと自宅から神社までを走ったということから始まったものだそうです。江戸時代ごろに今のような開門と同時に男たちが本殿を目指して疾走するという形になりました。

足に自信がある方はぜひ参加してみてください。参加資格は男性だけではありませんよ、女性も参加可能で女性が3位以内に入れば福女と呼ばれるそうです。

 

 

 

 

招福大マグロ

本殿の隣に参拝とは別の列が長々とできています。これがもう一つの目玉である「招福大マグロ」です。

七福神の一人、えびす様は漁業の神でもあるため、地元の水産関係の会社が商売繁盛と豊漁を祈願して毎年大マグロを奉納しています。

奉納されたマグロはお祓いを受けると参拝者たちが次々にさい銭を張り付け始めます。
まるでウロコのようにさい銭が貼り付けられていますが、これの意味はマグロに硬貨を張り付けることで「お金が身につく」というご利益があるそうです。

冷凍マグロに硬貨を張り付けるのはなかなか難しいですね、中にはマグロの身に硬貨を突き刺す人もいるようです。

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福笹

参拝者の多くが求めていくものに「福笹」というものがあります。笹にえびす様のお札や鯛、小判などの縁起物を飾ったもので十日えびすの限定授与品です。

福笹には1000円の物と3000円の大福笹が用意されています。

福笹はえびす様のご利益であらゆる福を招くとされ、笹の正面が南か東を向くようにして神棚などの目線より高いところに飾ります。

 

 

福娘

十日戎の象徴ともいえる福娘。年末年始に行われるえべっさんの行事に巫女として奉仕する若い女性たちのことを言います。

毎年150人もの応募があり、その中から100人ほどが選ばれます。

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いずれもかわいらしい女性たちですが、実際には巫女さんとしての仕事をしっかりとされています。実際福笹の教授も福娘たちが行っていて、福笹を求める参拝者たちに福を授けるとされています。

 

西宮神社の福娘たちに対して今宮神社のえべっさんでも福娘が選考されますが、こちらは毎年3000人の応募があり最終的には4人の福娘が選ばれるという形式で、ショーアップされたミスコンとなっています。

 

 

 

商売繁盛の縁起物

福の神えびす様ですから当然商売繁盛を祈願する参拝者が多く、境内には縁起物を売る店が20軒近くあります。縁起物の代表は熊手、福箕(ふくみ)。熊手は福をかき集め、箕(みの)は福をすくい取るといわれます。高いものは数万円もするので高額な縁起物が売れた店先では威勢良い三三七拍子が響き渡ります。

 

鯛みくじ

えびす様が持っている鯛にちなんだおみくじで1回300円。

丸めたおみくじを鯛が抱えるかわいらしいおみくじで大人気です。

朱色のおめでたいものですから皆さん持って帰っては目につく場所に飾るようですよ。
ちなみに通常のおみくじは100円です。

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出店

商売繁盛を祈願する神様だけあって祭り期間中の出店の数も半端じゃありません。

縁起物を売る店から美味しい食べ物を売る露店やおもちゃなど子供相手の露店も多くその数は500軒とも600軒ともいわれます。中でも人気の物をいくつか紹介すると、「戎まんじゅう」「身代わりひょうたん」「総本家八竹堂の神戸かすてら」「甘酒」1杯350円等など美味しいものもたくさんあります。参拝後はついつい寄ってしまいますよね。