花輪ばやし2019 豪華すぎる山車と威勢のいいお囃子の見所は?
日本三大ばやしに数えられる秋田県鹿角市花輪の祭り、花輪(はなわ)ばやしを知っていますか。
祭りは8月16日の神輿渡御から始まり、花輪ばやしの見せ場となる8月19日、20日が祭りの最高潮となります。
漆に金箔と豪華絢爛の祭り屋台10台が花輪ばやしと共に町内を巡行します。
秋田県無形民俗文化財、国の重要無形民俗文化財、平成28年にはユネスコ無形文化遺産に登録されるなど国内外から認められるお祭りです。
今回は「花輪ばやし」の見どころをご紹介します。
花輪ばやし
開催日程
開催日:2019年8月19日(日)・20日(月)
開催時間
8月19日 17:30~翌6:00
8月20日 12:00~翌3:30
開催場所:JR鹿角花輪駅前、花輪市街地
住所:鹿角市花輪字下中島
問合せ先:0186-30-0500 花輪ばやし祭典委員会
ホームページ:花輪ばやし | 花輪祭の屋台行事
祭りスケジュール:花輪ばやしパレード概要 | 花輪ばやし
アクセス
最寄り駅:JR鹿角花輪駅から徒歩で約1分
自動車:東北自動車道鹿角八幡平I.Cから車で約5分
交通規制
8月19日 11:00~21日午前5時まで終日交通規制
交通規制図:花輪ばやし交通規制図 | 花輪ばやし
ワンコインバス
ワンコイン(100円)バスを運行されます。
駐車場
上記のワンコインバスが「道の駅あんとらあ」と「鹿角市役所」から発着しています。
それぞれ駐車場が用意されていて利用可能です。
祭り会場周辺は終日交通規制が行われていますのでお気をつけください。
臨時列車
期間中の毎日、奥羽本線の秋田と花輪線の鹿角花輪間で、快速「花輪ばやし号」が運行されます。
見どころ
花輪ばやしは幸(さきわい)稲荷神社の祭礼で奉納される祭りばやしです。
祭りは8月16日に神輿に移られた神様が町内を一巡りして一旦、町内の「御旅所」に安置され、5日後の8月20日に本殿へ還幸されるというものです。
花輪ばやしは祭り中に神様に奉納するお囃子で、軽快なリズムと掛け声、そして豪華で優美な山車が見るものをひきつけます。
8月19日、20日の両日に行われるパレードを含めて「花輪ばやし」というのですがその見どころがいくつもありますのでご紹介します。
まず、お囃子を演奏する舞台といってもいい山車ですが、なんと「腰抜け屋台」という呼び名があります。
現在の屋台は舟場元町、舟場町、新田町、六日町、谷地田町、大町、旭町、新町、横丁、組丁の10町内の屋台が参加していて、それぞれ違った形・装飾が施されています。
豪華な屋台を中心としたパレードでは組丁をはじめとして各組が順に連なり花輪駅前でお囃子の競演を行ったり、幸稲荷神社赤鳥居前へ奉納の演奏を行ったりします。
パレードの際に各組が隣の組の堺まで来ると組内の通過を許可してもらうための挨拶が行われます。
昔からの祭りの習わしではありますが決して馬鹿にできないものなのです。
昔は組の堺をめぐって言い争いが絶えなかったため、祭りの際にヒートアップすると本当の喧嘩が起こるということも珍しくなかったそうです。
ですからこの町境の挨拶というのも重要で祭りの見どころの一つといっていいでしょう。
パレードのスケジュールの中では「朝詰め」といって20日の午前0時から午前6時まで行われる行事があります。
前日の19日も23時まで各町内でお囃子を行っているので徹夜の行事ですね。
花輪駅前で行われる花輪ばやしの競演は祭り一番の見どころといっていいでしょう。
駅前のロータリーに10町の山車が勢ぞろいし、華やかにお囃子の競演が行われます。
この駅前行事は花輪ばやしを見に来た際はぜひ見て帰ってください。
祭り中に「サンサ」といわれる手拍子があります。
これも花輪独特の手拍子で「駅前行事」や「枡形行事」などでサンサが行われます。
町境の挨拶
屋台を先導する人たちが持つ提灯には「外交」と書かれていますが、各町ごとに外交部という人たちがいます。
外交部の役割としては、隣町を通行する際の許可をもらいという仕事があります。
現在の祭りでは通常、通る側が「お通しねがいます。」、通す側が「承知いたしました。お通りください。」で終わるのですが、その昔は町境の場所をめぐって激しいやり取りがあったそうです。
なかには喧嘩に発展して流血戦となることもあったそうですね。
現在でも祭りを盛り上げる意味もあって、外交の挨拶だけでは終わらず、屋台同士をギリギリまで近づけてお囃子の競い合いを行ったり、激しく屋台をぶつけ合って押し相撲のようになることがあります。
この押し相撲を見てみたければ舟場元町と舟場町の町境で観覧すると見れますよ。
腰抜け屋台
腰抜けとは一般的には「意気地がない」とか「臆病」といった意味ですが、この場合は違います。
腰抜けとは屋台の底がない状態で、屋台の中にいる演奏者たちは屋台と一緒に歩きながら演奏を行います。
今運行している屋台の中で最も古いものは大町の屋台で昭和12年に制作されたものです。
屋台の装飾や飾りつけはとても豪華で金箔や漆を施しているため現在作るとなれば数千万はかかるそうです。
サンサ
花輪独特の手締めを「サンサ」といいます。
「サンサンサントセ、オササノサントセ、ヨイヨイヨーイ」を3回繰り返します。
サンサの行われる場所
19日
谷地田町・御旅所
鹿角花輪駅・駅前広場
20日
舟場町・枡形
鹿角花輪駅・駅前広場
組丁・赤鳥居