東京で最も美しい枝垂桜と言えば六義園(りくぎえん)のライトアップされた桜かな
六義園とは
造園当時から小石川後楽園とともに江戸の二大庭園と言われており、東京都文京区という都心に広大な日本庭園が広がっています。
国の特別名勝に指定されている手入れの行き届いた綺麗な庭園ですが、その起こりは徳川5代将軍・徳川綱吉の側用人、柳沢吉保が和歌の世界を庭園で表現しようと設計させたものです。
六義園(りくぎえん)の「六義」とは和歌の六つの基調を表す言葉「六義(むくさ)」に由来しており、この庭園も和歌に詠まれた景観を表現しています。
柳沢吉保は郡山へと国替させられますが六義園は柳沢家の下屋敷として残りました。明治に入り三菱財閥の創始者、岩崎弥太郎が六義園を買取り荒れ果てていた庭園を整備したと言われています。
昭和に入ると六義園は東京都に寄贈され昭和13年から一般公開されています。現在も庭園は丁寧に管理され、桜だけでなくツツジや秋の紅葉も見ごたえがあり訪れる人は後を絶ちません。
場所:東京都文京区本駒込6-16-3
営業時間:9:00~17:00(入園は~16:30)
ライトアップ期間中は9:00~21:00(入園は~20:30)
開催期間中無休
料金:一般 300円、65歳以上 150円
小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
アクセス
電車:JR山手線駒込駅から徒歩7分(ライトアップ期間中のみ徒歩2分の「染井門」も開門)
都営地下鉄三田線「千石」下車 徒歩10分
問合せ:六義園サービスセンター
TEL:03-3941-2222
桜の見所
園内にはソメイヨシノ、ヤマザクラ、シダレザクラが70本以上植えられており、3月の下旬から枝垂桜の見ごろが始まります。その後ソメイヨシノ、ヤマザクラが順に満開となっていきます。
花見のメインはなんといっても中庭大門をくぐった先にある巨大な枝垂桜(シダレザクラ)です。高さ13m、幅17m、樹齢は70年程の巨木は左右に広がり滝が流れ落ちるように見える姿が人気で、東京一の枝垂桜と言っていいでしょう。
夜桜ライトアップ
六義園では桜の時期に夜桜のライトアップが行われます。通常は17:00で閉園しますがライトアップ期間中は21:00まで延長されています(入園は20:30まで)
夜桜ライトアップ 2017年3月16日~4月2日
ライトアップ期間外は夜間の入園がないため園内は街灯が少なく日没後に入園すると少し不安になるくらいの闇です、その分ライトアップされた枝垂桜は闇夜にその美しさが浮かび上がります。
花見客の数が多いのでなかなか綺麗な桜の写真を撮るのが難しいですが、その目にしてしますとどうしても写真に収めたくなりますよね。
桜の見ごろ
シダレザクラ、ソメイヨシノ、ヤマザクラと桜の見ごろは3月中旬~4月中旬まで楽しむことができます。
その中でも枝垂桜は一足早い3月中旬から咲き始め例年3月末が満開となるようです。
茶屋
日本庭園なのでお茶なども楽しめるようにお茶屋さんが常設されています。また、桜の季節は臨時のお茶屋さんも設置され暖かい甘酒もいただけます。
さくら茶屋:お茶と花見団子が販売されています(しょうゆ味、味噌味)
抹茶茶屋:510円で抹茶と和菓子が楽しめます。
吹上茶屋 9:00~20:30(ラストオーダー20:00)
http://teien.tokyo-park.or.jp/contents/restaurant031.html
心泉亭 平日12:00~20:00(ラストオーダー19:30)、土日祝10:30~20:00(ラストオーダー19:30)
http://teien.tokyo-park.or.jp/contents/facilities031.html
混雑状況
とにかく入場から行列が絶えません、平日でも夜間のライトアップは人気で30分以上並ぶこともよくあります。枝垂桜のライトアップはやはりきれいですが、日中の桜も見ごたえありますよ。開園の9時ぐらいに行くとゆっくり見ることができます。お茶屋さんも空いているので桜を見ながらの静かな抹茶が心を落ち着かせてくれます。
夜桜のライトアップは人気です、六義園の代名詞といっていい枝垂桜には絶えず人の垣根ができています。しかし、写真を撮るなら夜桜がいいかもしれませんよ!
街灯が少ないので枝垂桜はライトアップされて滝のように浮き上がります、周りの人は黒い影となって映るので夜ならいい写真が撮れるでしょう。
公式ホームページ