今年こそ氷上ワカサギ釣りをやってみたいなと思っている人のために

一年で最も寒い季節の1月、2月。そんな時期ならではの釣りがあるんです。

普通の魚は寒さのために動きが悪くなるこの時期に一段と活性が上がるのがワカサギという魚です。

そしてこの厳しい自然を利用して行うのが氷上ワカサギ釣り。

氷上ワカサギ釣りの歴史はとても古いですが、近年はレジャーとして確立されてきています。

手ぶらで行ってもレンタルの道具で十分楽しめるし、釣れなくたって白銀の世界で友達や家族とワイワイ過ごす時間はとても素敵な休日となるでしょう。

しかし、どうせやるならあの小気味いい当たりを体験してみたいですよね。

名人達には及ばないまでもお土産ができるくらいは釣りたいですよね。

初心者だってポイントさえ押さえておけば釣れるんです。

今回は初心者でも釣れるワカサギ釣りのポイントを紹介します

 

 

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ワカサギ釣りは情報戦

厳しい自然の中でする釣りですから事前情報の入手は必須です。

天気や交通手段から釣り場の状況や今年の釣果情報もしっかりチェックしておきましょう。


まずは交通手段

ワカサギ釣りといえばほとんどが湖や池でやる釣りです。

ですからすぐ近くまで電車が通っているという場所は少ないです。

バスなどは整備されているかもしれませんが、時間もしっかり調べておかなくてはいけません。

なにより、ワカサギ釣りは早朝が最も釣れる時間です。朝4時や5時にバスが出ていることはあまりないですね。

そすると最も適しているのは車による移動。湖ですから駐車場は比較的多く用意されているでしょう。

それから氷上ワカサギ釣りというくらいですから周辺は凍結や降雪が十分予想されます。スタットレスタイヤやチェーンなどの用意も重要です。

駐車場の情報は湖を管理する組合のホームページなどで確認するか電話をして聞いておきましょう。

また、天気の情報はなるべく詳しく出ているサイトを探し、前日または当日までチェックして慎重に判断しましょう。

 

 

 

 

 

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釣れるのはいつ?

氷上ワカサギ釣りにはその釣り場ごとに解禁日というのがあります。

氷がしっかり張ったことが確認できると管理組合が解禁情報を出します。

北海道のように12月から氷点下の日が続く場所では12月から解禁という場所もありますが、関東以北では1月中旬から解禁と思っておけばいいでしょう。

初心者はこの解禁直後が狙いめです。

なぜなら解禁日というのは湖の中のワカサギが最も多い日で、その分釣れる確率も高くなります。

小さい湖や池では日が経つにつれどんどん魚の数が減っていきます。

ですから初心者には日に日にハードルが高くなるわけです。


それから魚にも食事の時間というのがあります。この食事の時間が釣れる時間ですね。ワカサギに限らず魚の食事時間は早朝と夕方。

この時間帯が最も活性が上がり、日が昇ってしまうと底のほうでじっとしてしまうことも多いいです。

ちなみにワカサギに寒さは関係ありません。氷点下10度だって氷の下ではさほど気温の変化を受けませんし、ワカサギ自体が寒さに強い魚なんです。


もうひとつ覚えておいてほしいのが、ワカサギは群れで回遊する魚だということです。

ワカサギが泳ぎ回っているわけですから釣れる時もあれば全くつれない時もあるわけです。少しぐらい釣れないからと言ってすぐに移動するということを繰り返しても釣果にはつながりません。

それよりもワカサギが回遊するルートや身を隠しやすい藻が茂っている場所、温かい水が流れ込む場所の情報を仕入れておくのが重要です。

各釣り場で常連さんというのがどこでもいますが、そういう方々は釣り場の特徴を把握しているのでよく釣れるんです。

そういう情報は湖のそばに釣具屋さんがあれば仕入れることができます。

釣りの仕掛けやエサを買うついでに必ず釣れている場所の情報を聞いておきましょう。

 

 

 

 

 

もう狙っている釣り場がありますか?

すでに行く場所が決まっているならその場所で釣っている人たちの情報をネットを利用して徹底的に調べましょう。

まずは釣り場の水深が重要です。湖の中でも水深は2,3メートルという浅場から10メートルぐらいの深場までいろいろあります。

去年やそれ以前の情報でも構いません、釣果の上がっている場所をみつけてその水深を調べてください。水深が分かればまず道具が決まります。

浅場なら比較的簡易的な竿やリールで釣りができます。「手繰り竿」などと言って竿の握り部分に糸をまくものが使いやすいです。

深場であるなら素早く糸を巻けて、長く巻いても疲れないためのリールや少しお金のかかる電動リールが必要となります。


それから仕掛けも水深によって変わってきます。

深いところでは上から下までをできるだけ広く探るために仕掛けも長いものを使います。逆に水深の浅い場所では仕掛けを短くしてリールは使わずに両手で糸をスルスルと手繰り寄せるような釣りをすると手返しがよく群れが来てもサクサクと数を釣ることができます。

初心者が長い仕掛けを使うと仕掛けが絡まることが多いため、全くの初心者にはいきなり水深の深い場所での釣りはお勧めしません、浅い場所で釣り方をまず練習することが重要ですね。

 

 

 

 

 

 

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道具選びは重要

ワカサギ釣りはとても繊細な釣りです。名人たちは1日に100匹、200匹と釣る人もたくさんいますが、情報がなく釣り方を知らない初心者たちは1匹つれればいいほうかもしれません。

でも釣り場の状況だけで釣果が決まるわけではないんです。事前にそろえる道具にも釣るためのポイントはあるんですよ。

私がもっとも気を付ける道具は釣り竿の穂先です。

なぜならワカサギのあたりはとても繊細なんです。活性が低くあたりが小さいときはとても柔らかい穂先を使って集中して穂先を見つめていないとわからないくらいの微妙なあたりです。

釣具店のワカサギ釣りコーナーには初心者用の安い竿が売っていますが、この竿は穂先がとても固いです。はっきり言って安い竿は使えません。

活性が高い時の入れ食い状態ならあのくらい固い竿でも釣れるのですが、それ以外の時間帯では堅い竿はあたりがあるかどうかもわかりません。

初心者であっても穂先が交換できる竿を購入するほうがいいでしょう。そして穂先も柔らかいものと少し硬めのものの2種類を用意しましょう。

あたりが分かりやすい時は堅めの穂先を使ってどんどん数を釣りましょう。あたりが渋くなったら柔らかい穂先を使って微妙なあたりを見極め、1匹づつ丁寧に釣りあげていきます。

 

 

仕掛けも重要

仕掛け選びのポイントは針のサイズです。

行く場所によってワカサギの大きさが違いますからこれも事前に調査しておく必要があります。調べてもなかなかわからない場合はとりあえず針のサイズが0.5号、1号、3号あたりを複数用意しておきましょう。

仕掛けは必ず複数用意しましょうね。ワカサギの仕掛けはサビキ仕掛けと言って、一つの仕掛けに複数の針がついています。

このたくさん針がついた仕掛けというのがなかなか扱いづらいんです。

なれない人は仕掛けを袋から出す時点で絡まってしまうこともよくあります。

ですから絡まったらすぐに別のものに変えることができるように複数用意しておく必要があります。仕掛けによって針の数が違いますが、初心者は5本バリぐらいがちょうどいいです。5本以上の針は絡まる危険が高くなり、せっかく群れが来ていても仕掛けが絡まっていて釣りにならないということがよくあります。

 

 

 

 

 

寒さ対策は最も重要

大自然のど真ん中で釣りをするわけですからそれなりに覚悟をしていくとは思います。

でも山の天気はめまぐるしく変わりその温度差も普通の暮らしでは考えられないものです。さっきまで太陽が出ていてポカポカの陽気だったのに、日差しが雲にさえぎられたとたん風が吹き始めて雪も吹き付けるなんてことはよくあります。

テントを持たないで行く場合には、毛糸の帽子と防寒用の手袋は当たり前で、靴も防寒防水のものにして靴下も毛糸の温かいものがいいですね。

下着はヒートテックの上下でスキーや釣り用の防寒着を着用しましょう。


テントがある場合にはそこまで防寒をしなくてもいいのですが、テントの中を温めるヒータがあると一層いいですね。

それから椅子や敷物がないと一日釣りをするのは厳しのですが、折り畳みの椅子はおしりが冷えるので私はお勧めしません。

なんでもいいのですが発泡スチロールを尻の下に敷くととても暖かいですよ。

最大の防寒対策をしておくことが快適なワカサギ釣りのポイントです。

 

 

そのほかにこんなものがあると快適

ワカサギ釣りの道具はいろいろこまごましていますから持ち運びが少し面倒です。

氷上や雪上ということで子供用のソリがあるとすべての道具を乗せたまま滑りながら運ぶため便利です。

 

アイスドリル

分厚い氷に穴をあけて釣りをするわけですから当然穴をあける道具が必要になります。

それがアイスドリルという道具で1万円から2万円程度で売っています。

しかし、最近ではレンタルの道具を貸してくれたり、お金を払うと穴をあけるところまでやってくれるサービスがあるのであまり心配はいりません。

自分で好きなところに穴をあけたいという人は持っていたほうがいいです。

 

ガスバーナー

長い時間釣りをするのでお湯を沸かしたり簡単な調理をするためのガスバーナーがあるといいですね。

極寒の世界で温かいものがあると生き返りますよ。

ガスバーナーはテントの中でお湯を沸かすだけでも暖房代わりになって重宝します。


ワカサギ外し器

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、釣ったワカサギを手を使わずに外せる優れものです。

ワカサギはうろこが取れやすく、このうろこが手につくとなかなか取れません。

さらに、魚特有のにおいが手についてしまうのも後々面倒です。

ワカサギ外し器があればワカサギに触れることなくスルッと外すことができて便利です。

 

照明器具

暗い早朝から釣り場に行くならヘッドライトやランタンといった照明器具も必須です。

暗い中で細かい仕掛けをつけなければならないのでヘッドライトで両手が開いた状態にしておくのがいいでしょう。

 

 

 

実際やってみないとわからないことはたくさんあります。

それは難しいことばかりではなく楽しいことだって同じです。

実際やってみたらこんなに楽しい釣りだったと思っていただけると私もうれしいです。

近年ワカサギ釣り人口も増えてきているようなので初心者も臆することなく始めてみましょう。

 

では。