初めての氷上ワカサギ釣り 持ち物チェックリスト
私は毎年冬になると氷上ワカサギ釣りを楽しんでいます、ワカサギ釣りをやってみたいという知り合いを案内することもよくあります。
初心者や小さい子供が一緒に行くと何かと思い通りの釣りにならない事が多いです。ですがワカサギが釣れるとどんな人も大きな声をあげて喜んでくれます。それが案内をする楽しみなんですよね。
ただ、服装や持ち物がわかっていないために寒さに耐えられず途中で帰っていく人も何人かいました。そんな悲しい思い出を作らないために、いや素敵な思い出を作るために万全の用意ができる持ち物リストをかいてみました。
ワカサギ釣りが初めての方は当然ですが、なにが必要なのかよくわかりませんよね。防寒や長靴など釣り以外の物もかなり特殊な装備で行かないと悲しい思いをすることになります。必要度が高い物から紹介していきますよ、出かける前にぜひ確認してみてください。
ワカサギ釣りをするための基本的な道具
まずは「これがなければワカサギ釣りにならないよ!」という絶対に必要な道具を挙げておきます。
- 釣り竿
- リール
- 仕掛け
- エサ
- アイスドリル
アイスドリル以外はどれもわかりきったものばかりですよね。
でもワカサギ釣りではどれも専用の道具が必要です。
ワカサギという魚が小さく当たりも繊細なので釣りの道具も小さくて繊細なものばかりです。
道具の種類も初心者用からプロ用の高級なものまであります、初めてワカサギ釣りをする場合は初心者用を用意して釣りやすい釣り場へ行くことをお勧めします。
釣りやすいというのは交通の便が良くて釣り人も多く、道具のレンタルもでき、湖の上も比較的歩きやすいところを言います。
人が多いということは周りの人の釣り方を見ることができますし湖全体では魚の数も多いと思われます。
雪の多い地方だと氷上も雪が多くて歩くのが大変です。なるべく名前の知れた釣り場が初心者向けですよ。
エサ
エサは「サシ」という虫エサが一般的です。
ラビットなどとも呼ばれていて色のついていない「白サシ」とピンクの色が付いた「紅サシ」が売られています。
ビニールにパッケージされていて冷蔵庫の中に入れておいても1週間以上生きているので事前に釣具屋さんで買っておいて大丈夫です。
白と紅はどちらがいいかというと、その日のワカサギの気分ですね。
私はいつも紅サシを使ってます。理由は白い雪や氷の上でもピンクが目立つので自分が見やすいというだけです。
1匹のサシの両端に針を付けて真ん中でチョキンと切ります。
寒い氷上では手がかじかんでこの作業が結構つらいんです。テントの中なら温かいので楽なんですけどね。
初心者なら2、3人で1袋あれば十分です。そんなに高い物ではないので予備で色違いのサシを1袋買っておいてもいいです。
アイスドリル
アイスドリルというのは釣りをするための穴を氷にあけるドリルのことです。
湖の上の氷といえどその厚みは40センチから1メートル以上までとかなりの厚みがあります。
手動でグリグリ回して穴をあけますが結構力がいります。電動の高価なドリルもネットで見かけます。
道具がない昔はツルハシとか先のとがった金属で穴をあけていたそうですが、そうとうの労力と音も出るので周りの人に嫌がられます。
最近は危険なので禁止しているところも多いですね。
しかし初心者がいきなりアイスドリルを購入するというのはあまりお勧めしません。
1万円以上しますし折りたたんでもかなり大きいです、そして移動を繰り返さない限り1日に何回も使いません。
氷上の穴は他の人が使った穴が結構開いているもんです。朝一番の穴開け以外は人の使ったところを探して移動することも可能です。
といっても最初の穴を空けなければ釣りはできないわけで、どうするかというと。
釣り場によってアイスドリルをレンタルができます。時間制限があったり、数に限りがあるので注意が必要です。
有料で穴をあけてくれるサービスもあります、1回500円ぐらいですかね。
そういったサービスがどうしてもない場合は、勇気を出して周りの人に貸してもらいましょう!
あと、穴のあけ過ぎには注意してください。大人数で行って狭いところにいくつも穴をあけると氷が割れますよ。
初心者向けのワカサギ釣りセット
初めて道具を買うならやっぱりセット品が無難です。
他の釣りをよくやるので道具の知識があるという方は竿とか穂先とかリールをひとつずつ選んで買うのも楽しいのですが、釣りをほとんどやらない人はちゃんと知識や経験を積んでから買わないとバランスの悪い組み合わせになります。
バランスが悪い道具を使うと釣り場で苦労することになりますよ。
セット品でいいのですが、一点だけこだわったほうがいいのが穂先の柔らかさです。
ワカサギの当たりというのはとても小さいので穂先は柔らかくないと当たりが取れません。これは釣果に大きな影響が出ますから覚えておいてください。
仕掛け
仕掛けはワカサギ専用の仕掛けがあります。大きな釣具屋さんに行けばワカサギ釣りコーナーが設置されていて仕掛けもたくさん並んでいます。
初心者は仕掛けの全長が長すぎないものを買いましょう。糸が細いので慣れていないと絡まりやすいです。ハリの数も5本か6本の仕掛けが無難です。
糸が細くて絡まりやすいので予備の仕掛けを複数用意していきましょう。
それとハリのサイズを何パターンか用意していきましょう。
湖によって魚のサイズが違い、魚の口の大きさが違います。大きくても小さくても対応できるように用意していきましょう。
仕掛けにはオモリがセットになっている場合と付いていない場合があります。
オモリが付いていない場合は別で買っていくことも忘れないでください。
ワカサギ釣りをするための防寒用品
- 毛糸の帽子
- ネックウォーマー
- 手袋
- 長靴
- アンダーウェアー
- スキーウェア
氷上ワカサギ釣りはとにかく温かくすることが最重要課題です。寒いとすぐに帰りたくなります。
山の天気は気まぐれです、天気予報では晴れの予報でも急に雲と風が出てきて吹雪くこともよくあります。
お日様が出ているとあったかいんですが、雲に隠れたとたんマイナスの世界に代わるんです。
そんな中でもじっと耐えて竿先の小さなあたりを見ていなければワカサギはつれないんですよ。
なので防寒は徹底的に用意していきましょう。
スキーウェアのような風を通さずに水にも強いウェアが必須です。
テントがあればかなり寒さを防げますがテントがないならできるだけ肌が出ないようにしましょう。
フェイスマスクもあるといいですね。
長靴は水の侵入を防げればいいのですが、氷の上なのでスパイクが付いているものがベストです。
場所によっては雪が全くない氷だけの湖もあります。そういう所ではスパイクがないと立っていることもできません。
寒さや冷たさを防ぐためには中敷きもあったかい作りになっているものがいいですね。
いい物は結構高いので私は靴下を2枚はいて長靴の中にカイロを入れていってますよ。
できればあったほうがいい物
- テント
- イス
- 竿置き
- 暖房器具(ストーブ、カイロ、発泡スチロール)
- 魚を外せる入れ物
- 氷すくい
- ジップロック(釣ったワカサギ入れ)
- ソリ
- 照明(ヘッドライト、ランタン)
寒さ対策、防寒対策にはテントや暖房器具が欠かせません。初心者がいきなり買いそろえなくていいです、テントやガスストーブはレンタルできるところも多くなってきていますから事前にホームページなどで探すといいですね。
テントはワカサギ釣り専用のものが必要です。ワカサギ釣り用は床部分がありません。それと強風でも飛ばされないような工夫がいろいろついています。
イスや竿置きは1日釣りをするならあったほうが断然楽です。発泡スチロールもお尻や足の下にひくだけで氷の冷たさが遮断され、逆に肌の温度で温かく感じます。
それと、ワカサギは手返しよく釣らなくては釣果が上がりません、魚外しが付いたバケツや穴の中に溜まる氷をすくう道具があると効率的に釣りができます。この辺りは小物なので買いそろえてもそれほど負担にならないものです。
あとは、釣り場が氷の上や積雪が多いところなので手に荷物を持って移動するのが大変です、ですからプラスチックのソリがあると荷物をソリに乗せて引っ張って移動できます。両手が開くので安全も確保できます。
余裕があるなら持っていくといい思い出が作れるもの
- ガスバーナー
- 温かい飲み物(水、ケトル、コップ、コーヒーの粉、ティーパックなど)
- お昼ご飯(おにぎり、カップラーメン、インスタント食品など)
- ワカサギの天ぷら調理器具
小鍋、てんぷら粉、油、塩、皿、箸
極寒の寒さの中であったかい飲み物や食べ物があるとそれだけで幸せな気持ちになれます。
私はよくインスタント麺のサッポロ一番塩ラーメンをお昼に作って食べるんですが、これがワカサギ釣りの一つの楽しみとなっています。
ガスバーナーがあればお湯も沸かせますし、温かいラーメンも作れますのであると便利です。
さらに、ワカサギ釣りの楽しみ方の一つに釣った魚をその場で天ぷらにして食べるという楽しみ方があります。
釣った魚を軽く洗って小さな鍋に少量でいいので油を入れ、天ぷら粉をまぶしてカラッと揚げてみてください。
温かいうちに塩をまぶしてサクサクと食べるワカサギは最高です。子供のうれしそうな顔と一生忘れることができない思い出ができますよ。