栃木の奇祭 悪口(あくたい)祭りでよいお年をお迎えください。

栃木県足利市にある大岩毘沙門天で、12月31日の晩から1月1日の未明にかけて行われるとても変わったお祭りがあります。

その名も悪口(あくたい)祭りです。

 

このお祭りは江戸末期の慶応年間より始まったとされている結構有名な奇祭なんです。

日本三大毘沙門天のひとつ、大岩毘沙門天(おおいわびしゃもんてん)では大みそかの夜10時頃、多くの人々が集まり山頂の本堂を目指して歩き始めます。

修験者のほら貝の音に先導されて参道を登るちょうちん行列からは「馬鹿野郎!」や「給料上げろ~」、はたまた友人の悪口などを人目をはばかることなく大声で叫んでいきます。

大みそかぐらい静かに年を越せばいいのに、と思うかもしれませんが、これはれっきとしたお祭りです。1年溜まってしまったストレスや厄を大声で発散し、すっきりとした新しい気持ちで年を迎えるというお祭りなんですね。

山頂にある本堂の脇では御焚き上げが行われていて、厄落としの木札に一年の災いや厄を書き込んで焚き上げてもらいます。今年の災いを流して新しい良い年を迎えられますよ。

ただ、この悪口祭りにも1つだけやってはいけないことがあります。それは悪口に「ぼう」という言葉を使ってはいけないというルールです。

「泥棒」や「貧乏」などは叫んではいけません。

 

 

 

2019年 悪口祭り

開催日 12月31日(大みそか)

開催時間 午後10時から

場所
大岩山毘沙門天のふもと 旧サンフィールド駐車場から出発し大岩山毘沙門天本堂まで歩き。

 

アクセス

 JR足利駅から8キロメートル(車で20分)

 JR山前駅から6キロメートル(車で15分)

 東武足利市駅から8キロメートル(車で20分)

 足利市生活路線バス(松田線)で三重郵便局前下車(徒歩40分)

 

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日本の奇祭:悪口祭り・滝流しの式:関東最古・日本三大毘沙門天:栃木県足利市の大岩山毘沙門天

 

悪口大声コンクール大会

山頂を目指すちょうちん行列の前には誰でも参加できる面白いイベントがあります。悪口をどれだけ大きな声で叫ぶことができるかを競う悪口大声コンクールです。

開始時間 午後10時30分~

当日受付 先着順

 


ちょうちん行列は大勢の人がゾロゾロと歩くので危ないことはないですが、足元は暗いため懐中電灯などがあるとより安全です。当日ちょうちんの販売もされていますよ。