男の熱気がムンムン!!日本三大奇祭の黒石寺蘇民祭へ行こう
祭りが行われるのは冬の最も寒い時期の2月です。雪の降る年もあり見ている方もかなりの気合を入れていかなければなりません。それでも全国から多くの参加者や観光客が押し寄せ何とも例えようのない熱気がもらえる祭りです。
開催場所:黒石寺
開催日:2019年2月11日(月)~12日(火)
22:00~翌7時
住所:岩手県奥州市水沢区黒石町山内17
電話:0197-24-2111(奥州市商業観光課)
アクセス
車 :東北自動車道水沢ICより25分
東北自動車道平泉前沢ICより20分
電車:JR水沢駅から車で約20分
裸祭り
岩手県では各地で無病息災、家内安全、五穀豊穣を祈願する蘇民祭が行われ、岩手県で行われる蘇民祭は総称して「岩手の蘇民祭」と言われ国の選択無形民俗文化財に認定されています。
黒石寺蘇民祭は別名「裸参り」ともいわれ、祭りに参加する男たちが下帯一枚というのは生誕した時と同じ清浄無垢の姿となり、神様に祈願する神事だからです。さらに黒石寺の蘇民祭は蘇民袋の争奪戦の激しさから日本三大奇祭にも数えられています。
蘇民祭
蘇民祭の参加者は「精進」と言って1週間前から肉、魚、乳製品、ネギにんにくを食べてはいけない、また女性に触れることも禁じられています。今でもこの古式にのっとり参加者たちは精進を行っています。
祭りは22時からですが参加者は20時前からすでに集まり始めています。梵鐘の合図で始まる祭りはまず瑠璃壷川の水で体を清める水垢離(みずごり)をしたあと「ジャッソー、ジョヤサ」というかけ声を上げて境内を三巡します。
そのあとに行われる柴燈木登りは柴燈木を組むところから多くの男たちが協力し合い太い丸太でやぐらを組み、やぐらの上によじ登り燃え盛る炎の熱を感じながら煙を浴びます。
蘇民袋争奪戦
最後は朝の5時から始まる蘇民袋争奪戦。境内で小間木と言われる木片のお守りが入った蘇民袋が奪い合われ、男たちが蘇民袋に群がりながら黒石寺敷地を出る。
さらに数百メートルも移動して土手まで来ると最後まで蘇民袋を離さなかった男が「取主(とりぬし)」となる
朝の最も寒い時間にもかかわらず男たちの熱気は最高潮となり祭りが終わるのです。
日本三大奇祭
西大寺会陽「はだか祭り」(岡山)、黒石寺蘇民祭(岩手)、 四天王寺「どやどや」(大阪)